平成30年度研修講座紹介

第5回研修講座 平成30年10月24日【場所】苫前町立苫前中学校 【参加者】 25名講座: 「日常実践に生かせる版画指導」
講師:苫前町立苫前中学校 
教諭 工 藤  臣 氏
 苫前町立苫前中学校美術家庭科室において,研修講座「版画指導」を開催しました。講師に苫前町立苫前中学校教諭 工藤 臣 氏をお迎えし,版画の実技指導の方法について,たくさんのことを教えていただきました。留萌地方美術教育研究会の方々をはじめ多くの方に参加していただき,大変好評でした。以下に研修講座の内容を紹介します。 研修講座の冒頭で,工藤氏の作品の紹介をしていただきました。この作品は初公開のものであり,参加された方々からも思わず感嘆の声がもれ,参加者の心がぐっと,工藤氏に向いたように思えました。版画の具体的な指導法の前に,「子供の活動を教師の言葉で育てていくことが大切。ただ褒めるのではなく,その活動で身に付けさせたいことをほめるポイントとしなくてはいけない。」とおしゃっていました。これは,日常の実践すべてにかかわるものだと感じました。木版画の具体的な指導の際には,スライドで説明していただきながら,以下の手順で,参加者が実際に木版画に挑戦しました。①下絵づくり 下絵は素材!おいしいものを作るには良い素材を!②板への転写 いろいろな方法があるが,できるだけシンプルに行う!③作品のイメージを決める 白と黒を決める。作品の印象を決める創造的な仕事④彫る 彫刻刀という道具を知り使い方を身に付ける。彫刻刀による効果が木版画の魅力⑤刷る 版画紙の中央に刷り上げるためのガイドをつかう。⑥完成  参加された先生方は,工藤氏のご指導を受けながら,黙々と版画制作に打ち込んでいました。完成した作品は,同じ下絵を使ったにもかかわらず,それぞれの個性が出ていて味のあるものでした。実際に,本研修で自分の作った作品を子供たちに見せて,版画指導の導入に使っている先生もいます。工藤氏のご指導のもと,今後の実践にすぐに生かせる版画指導のポイントが,明確になり,参加された先生方にとって有意義な研修になったと思っております。
第4回研修講座 
平成30年9月20日 
【場所】留萌市立留萌小学校 
【参加者】 50名講座:
「学習発表会・授業に生かせる器楽指導」 

 講師:苫前町立苫前小学校 
    校長 小 澤 真 弓 氏    留萌市立留萌小学校 
    教頭 野 口 修 一 氏
 今回の器楽指導は留音研の全面協力のもと実施されました。参加者に事前に伺った知りたいポイントに沿って研修を進めていただいたため,とても充実した研修となりました。 特に,好評だったのは,打楽器の指導です。マレットの使い分けや打楽器の叩き方などは初めて学んだという声も多く聞こえました。 また,学習発表会・学芸会に向けた器楽指導においても楽曲を簡単にする方法や個別の楽器のコツを教えていただき,明日の授業からすぐに生かしていきたいと好評でした。
【マレットの使い分け 】
○小さい木琴→毛糸(音を目立たす場合はプラスチック)
○大きい木琴→柔らかめの毛糸
○スタンドシンバル→毛糸(スティックでもOK)
○グロッケン→真鍮,プラスチック
○鉄琴→ゴム,毛糸 

【打楽器の叩き方】
○大太鼓→左手で打面を押さえながら真ん中を打つ
○小太鼓→へそよりも少し低い位置に打面。真ん中を打つ
○木琴・鉄琴→鍵盤の真ん中を叩く。押し付けないようにする
○ティンパニー→手前10cmほどのところを打つ○タンバリン→持っている手は動かさずに利き手で叩く

【楽曲を簡単にする方法】
○譜面が難しい→音符を四分音符や二分音符に変えて,音を減らす。部分的に休ませる。主旋律は,
        リード楽器(キーボード)に任せることにより,音の幅が広がることも。
○裏打ちパート→木琴などの裏打ちは表打ちに変更しても大丈夫。

【個別の楽器】
○リコーダー→笛ピタシール,魚の目シールを貼ると穴がきちんと押さえられる。            ○低い音は,息を入れすぎないことが大切。適度に息を入れる。
○ケンハの指→始めは5本使えなくても良い。指番号を気にせず,だんだん本数を増やしていく。
○タンギング,おなかを使った音の強弱の付け方も大切。 
☆音楽の指導を行っていく上で,「どんな音楽の力をつけさせたいか」を明確にすることが特に大切だそうです。低学年では体を使ったり,高学年の器楽ではモンキータンバリンやマルチトライアングルなどおしゃれな楽器を使ったりすることで授業の中の活動が楽しいものとなります。子どもたちが楽しいと思える活動をこれからもとりいれていきたいと今回の研修で実感できました。
第3回研修講座(ミニ道研Ⅱ) 
平成30年8月9日 
【場所】北海道留萌高等学校 
【参加者】15名講座
講師:北海道立教育研究所所員
          (遠隔研修)
「カリキュラム・マネジメント」「主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善」 午前の講座「カリキュラム・マネジメント」ではカリキュラム・マネジメントに係る講義や協議,演習を通して,カリキュラム・マネジメントの充実を図るに当たり,自分や学校の課題を解決するためのヒントを見付けることをねらいとしました。カリキュラム・マネジメントとは児童生徒や学校,地域の実態を適切に把握し,教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科横断的な視点で組み立てていくこと,教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと,教育課程の実施に必要な人的又は,物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことなどを通して,教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくことと確認されました。その後教育課程をどのように編成・実施するかについてグループ演習をしました。 午後の講座は主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に係る講義や実践発表,演習を通じて,学習指導要領に示された指導事項を確実に育成するための授業改善の在り方について理解し,今後の学習指導の充実を図ることをねらいとして実施されました。 昨年度から始まった遠隔研修。今回はほっかいどうスクールネットを使うため夏休みの開催となりましたが,参加者が例年よりも多くなりました。他地域との交流やコスト面などのことから一定の成果はあったと思います。来年度も,たくさんの参加をお待ちしています。
第2回研修講座(ミニ道研Ⅰ) 
平成30年8月1日 
【場所】北海道留萌高等学校 
【参加者】19名講座
   「外国語活動・外国語教育」   「プログラミング教育」
   「情報モラル教育」
 講師:北海道立教育研究所所員
          (遠隔研修)
 午前の講座「外国語活動・外国語教育」では,新(次期)学習指導要領が目指す小学校外国語活動・外国語の全体像に係る講義等を通して,外国語活動・外国語の指導の効果を高める工夫や,児童のコミュニケーションを図る素地及び基礎となる資質・能力を育成する授業づくりの力量を図ることをねらいとしました。授業改善の視点を確認し,その後終末に互いの気持ちや考えを伝え合う言語活動を位置付けた,バックワードデザインによる単元づくりをグループ研修で行いました。 午後の前半の講座「プログラミング教育」ではプログラミング教育の3つのねらい①「プログラミング的思考」を育むこと②プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことができるようにするとともに,コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり,よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと ③各教科等で学びをより確実なものにすること,と確認されました。その後Scratch(スクラッチ:フリーソフト)を用いて正多角形の作図をする演習を行いました。 午後の後半の講座「情報モラル教育」では児童生徒が直面しているネット社会の現状と課題について理解を深め,ネットトラブルの未然防止に向けた今後の取組を明らかにすることをねらいとし,発生事例から考える情報モラル指導について演習を行いました。
第1回研修講座 
平成30年6月15日 
【場所】留萌市立留萌中学校 
【参加者】 15名講座
「日常の授業に生かせる
         技術科の指導」
講師:留萌市立留萌中学校
     教諭 小 関 道 亮 氏
 留萌市内の全生徒に技術を教えていただいている小関先生を講師に招き,主に中学校の先生方に向けて,日常の授業に生かせる技術科の指導についてお話をしていただきました。  小関先生は,「『技術=問題解決的な授業』が基本であり,設計・計画,評価・活用が特に大切である。」とおっしゃっていました。実際に中学生が使うサイズと同じ大きさのプラスチックダンボールを使用して,問題解決的な学習の模擬授業を通して,すぐに使える技術科の指導についてわかりやすく説明してくださいました。「日常生活の問題」から,製作するものを決め,部品表や材料取り図,スケッチをメモしてから製作に取り組みました。児童の目線に立って製作に取り組むことで,いつもとは違う視点から授業について考えることもできました。「実技教科はまず,自分で試してみないといけない改めて感じた。」という意見も聞かれ,どの先生も真剣に取り組んでいる姿が見られました。 また,現行の指導要領と新学習指導要領の変更点についてもお話がありました。受講者からは,「ポイントを短く整理してあり,わかりやすかった。」と好評でした。 小関先生が使用しているワークシートも資料としていただきました。大変優れた貴重な資料です。管内の先生方にも広く使っていただきたいと考えておりますので,ぜひご利用ください