令和2年度購入

〈著書名〉(出版社)コメント
「立体型板書」の国語授業〉(東洋館出版社)
 
 子どもの発表を黒板に「羅列的」に板書するだけでは,子どもの思考は活性化されません。子どもの言葉を聞き取り,それを板書で「立体的に論理を整頓」することで,子どもの新たな発見や思考を促すことができます。本書で紹介されている「立体型板書」とは,「論知的思考ツール」を活用して,「論理的に読む力」を育てる板書のことを指し,その具体的な板書例が数多く掲載されています。本書を活用し,資質・能力ベースの「未来志向の国語授業」を目指してみませんか。
〈幼児教育から小学校教育への接続〉(世界文化社)

 「勉強は楽しいもの」「たくさん知りたい」といった気持ちを子どもたちの中に育てたいという願いからつくられた本です。そんな本書には,自発的でわくわくしながらも,試行錯誤している就学前施設のあそびの事例や,小学校の授業の事例がたくさん掲載されています。保育園や幼稚園で育った自発的な活動や学びが,さらに小学校でも伸ばされるなど,ともに子どもが育つ場所としてどう連携していくべきなのか,著者の熱い思いとともに紹介されています。
〈思考ツールでつくる 考える道徳〉(小学館)

 道徳が教科化されたことで,新しい授業スタイルに関心が集まっています。中でも,思考ツールの取組は,「考え,議論する道徳」とも相性が良く,本書でも様々な実践が紹介されています。思考ツールは,文字通り,児童の思考を助ける道具です。授業の中では,複数の思考スキルが必要な場合もあり,子どもたちがどんな考えを,どんなツールで表現し,議論へとつなげていくのかを具体的に知りたいと考える先生方が多いと思います。そんな願いに応えてくれる本です。
〈知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践〉
(ジアース教育新社)

 新しい学習指導要領では,小学校でプログラミング教育を行うことが示されました。「論理的思考力」を身に付けるためのプログラミング教育が知的障害をもつ子どもたちにとってどんな意味をもつのか?といった疑問への答えや,知的機能の困難さを補う機器としての有用性についての説明など,様々な面からプログラミング教育について考えている本書。多くの実践も掲載されていますので,プログラミングを始める前に是非手に取ってみてください。
〈国語科書写の理論と実践〉(萱原書房)

 小・中学校国語科書写の学習内容と指導法を学ぼうとする人のためにわかりやすく編集された本です。小・中学校の教員を目指す学生の皆さんから,現職の先生方,書道の先生で義務教育の指導法を知りたい方など,書道に関わる人,すべての人たちに利用してもらいたいという思いで作られています。授業づくりの要点や指導上おさえたい関連資料なども充実していますので,楽しい書写の学習のために,是非ご活用ください。
〈「しかけ」でつくる算数の深い学び〉(明治図書)

 平成30年度から2年間,東京都青梅市教育研究会算数部のメンバーを中心とした青梅算数研究会として取り組んできた成果をまとめた本です。学力・学習状況調査の結果や新学習指導要領の改訂を視野に入れつつ研究を進めてきた本書の取組は,生きて働く「知識・技能」の習得,未知の状況に対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成等,これから求められる資質・能力を育成するために大いに力になってくれるはずです。全学年24この実践例も必読です。
〈話せない子もどんどん発表する!対話力トレーニング〉(学陽書房)

 「主体的・対話的で深い学び」を実現するための対話の指導法を具体的に学べます。「1対1の対話力」と「1対多のファシリテーション力」を高めていくことで,手法の選択肢が広がり,より楽しく,より充実した教育を実践できるという考えからこの本が企画されています。対話力の基本的なところから,実践的なところまでを事例を交えて紹介しています。
〈国語科基礎力トレーニング〉(東洋館出版社)

 本書では,著者が考案した国語科授業でサッと使え,子どもが夢中になりつつ,繰り返し行え,国語科の基礎力が確実に付く「国語科基礎力トレーニング(基礎トレ)」が30も紹介されています。教科書で一度や二度扱ったからと言って,内容が定着していくとは限りません。だからこそ,本書で紹介されているような「基礎トレ」を繰り返すことは重要です。取り組みやすく,児童が驚くほど力を付ける「基礎トレ」を明日から,いや,本書をすぐ手にとって始めてみましょう。
〈ICT簡単面白活用術50〉(明治図書)

 「ICTをなぜ使う必要があるのか」について述べ,その後「ICT活用のための具体的なポイント」を紹介しています。「子どもが思考に集中できる」や「子どもの思考・表現を広げる」など,9つのポイントです。さらに,「小学校,中学校,高等学校から実践事例」を豊富に記載しています。どれも効果的な事例ですから,先生方の参考になります。
〈中学英語4技能ペア&グループワーク〉(学陽書房)

 ペアワークやグループワークの活動のねらいと効果を明確にし,生徒の活動を中心とした授業づくりを紹介するとともに,これまで行われてきた授業の活動にちょっとした工夫をすることで,生徒一人一人のコミュニケーション能力や英語力がぐっと高まるコツを紹介しています。生徒たちは,英語を使ってコミュニケーションをはかる喜びに気付き,意欲的に学習に取り組んでいきます。
〈「一瞬」で読みが深まる「もしも発問」の国語授業〉(東洋館出版社)

 「登場人物の気持ちが分かるのは,どのような表現ですか?」など,「教師が教えたいこと」を直接的に問うても,国語が苦手な子どもたちは,「学びたい」という思いにはなれないかもしれません。本書で提案している「もしも発問」は,「もしも…」と仮定して考えることを促すことによって,「教師が教えたいこと」に,間接的に導く発問の方法です。
〈思考ツールでの国語の「深い学び」(東洋館出版社)

 国語科における「主体的・対話的で深い学び」,特に「深い学び」に着目しています。「深い学び」を具体的にイメージができない限り,新学習指導要領の「わかりにくさ」は解消しません。本書では,「思考ツール」を活用した「深い学び」の具体的な姿について,述べてあります。「深い学び」の求めるものが,思考ツールを用いることで実現できます。
〈中学校数学科の授業改善〉(明治図書)

 北海道教育大学旭川校の先生方が著者です。数学の授業で「主体的・対話的で深い学び」を実現するためには,授業改善を通して「問題解決の授業」を日常化することが一層求められます。本書は,3章構成で,数学の授業改善をどのようにすすめたらよいのか,そのポイントを明らかにするとともに,具体的な方法や事例を紹介しています。